人身事故の場合,警察は事故現場にて現場検証(実況見分)を行いますが,この実況見分の結果を書面にしたものを実況見分調書といいます。
この,実況見分調書には,実施した日時,場所,立会人名,現場道路の状況(路面状況,交通規制など),運転車両の状況(車両や番号,損害の部位・程度・状 況など),立会人の指示説明(最初に相手を発見した地点や,ブレーキを踏んだ地点,衝突した地点など)が記載され,交通事故現場見取り図や写真などが添付されています。
従って,実況見分調書を見ると,事故の状況が分かることから,刑事裁判も民事裁判においても,双方の過失の割合を決めるに当たっての重要な証拠となります。
このように実況見分証拠は重要な証拠となるものですから,警察が行う実況見分には必ず立ち会うようにしてください。
そして,実況見分の際,お互いの説明内容に食い違いが生じることがありますが,容易に妥協せずに,真実を説明し,実況見分調書に記載してもらうようにしてください。